光回線の速度はどれくらい?目安や遅いときの対処法も解説!

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光回線の速度は、どれくらいかご存知ですか?

「最大1~10Gbps」と言われますが、これはあくまで理論上の数値です。実際の速度は、利用環境や契約している回線によって大きく変わります。

そこで重要なのが「実測値」です。どの程度の速度が出ていれば、動画視聴やオンラインゲームなどが快適にできるのかを知ることが大切です。

この記事では、光回線の平均的な実測値や目安、自宅の回線速度を測る方法、そして速度が遅いときの改善策を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

※この記事は2025年3月時点での情報です。サービス情報や通信速度は変動する可能性があるため、最新情報は各公式サイトなどでご確認ください。

光回線の速度ってなに?【予備知識】

光回線の速度について解説する前に、速いかどうかを判断する基準や必要な通信回線速度の目安について理解していきましょう。

通信回線の速さを表す用語は主に以下のものがあります。

回線速度を表す用語

・bps
・Ping値
・上り回線速度
・下り回線速度
・実測値

例えば、「ドコモ光」の通信速度は次のように表されます。

サービス名 ドコモ光
上り速度 422.54Mbps
下り速度 356.26Mbps
Ping値 20.08ms

この数値を見て「結局ドコモ光の通信速度は速いのか」が理解できるよう、まずは1つずつ言葉の意味を解説します。

「bps」ってなに?

上り速度や下り速度に使われている「bps」とは「ビット毎秒(bits per second)」の略で、1秒間に何ビットのデータをやりとりできるかを示しています。

簡単に言うと、「インターネットを通して1秒間にどれだけの情報を送ることができるか」ということになります。

編集部 編集部

bpsの値が大きいほど快適にインターネットが利用できます!

bpsの単位
  • Kbps:1,000bps
  • Mbps:1,000Kbps=1Mbps
  • Gbps:1,000Mbps=1Gbps

「Ping」ってなに?

「Ping値」とは通信の反応速度を表す数値で、操作の遅延時間のことを指します。

単位はmsで表し、数値が小さいほど反応速度が速く快適にインターネットを利用できます。

例えば、Ping値が小さいほどオンラインゲームやビデオ通話などのリアルタイム通信においてラグが発生しにくくなります。

一方で、Ping値が高くなるとWebページの読み込みが重くなったりオンラインゲームで反応が遅れる原因となります。

Ping値の目安
利用方法 問題なく利用できる値 快適に利用できる値
Webサイトの閲覧 100ms以下 50ms以下
動画視聴 50ms以下 30ms以下
ZOOM 50ms以下 15ms以下
オンラインゲーム 30ms以下 15ms以下

オンラインゲームを快適にプレイしたい場合は、Ping値が30ms以下の光回線がおすすめです。

上り・下り通信速度ってなに?

  • 上り速度=アップロード速度
    └データを送信する速度
  • 下り速度 =ダウンロード速度
    └データを受信する速度

上り速度 (アップロード速度)とは、デバイスからインターネットにデータを送信する速度のことを指します。

この数値が高いほど、メールを送信したり写真や動画をアップする速度が速くなります。

一方で下り速度 (ダウンロード速度)はデバイスがインターネットにアクセスできる速度のことを指します。

Webサイトを開いたり、動画の再生・ファイルをダウンロードする際に重要な数値となります。

下りの速度が速いほどインターネットの表示速度が早くなり、動画の読み込み時間が短く高画質での視聴が可能となります。

編集部 編集部

一般的に、動画視聴やネット閲覧に関わる下り速度が速いことが重要とされています!

下り速度の目安
用途 下り速度
Webサイト視聴 10Mbps
Instagram 10Mbps
YouTube(通常画質) 10Mbps
ZOOM 20Mbps
オンラインゲーム 35Mbps

理論値と実測値の違いは?

理論値は、ネットワーク機器や通信規格が理想的な状況下で到達可能な最高のデータ転送速度です。光回線の理論値は最大1~10Gbpsと言われています。

対して実測値は、実際の使用環境でのネットワーク通信速度を指します。

光回線はベストエフォート型のサービスであるため、実際の速度は使用環境に強く影響されます。例えば、PCやルーターの性能や接続人数によっても通信速度は変わります。

つまり、実際の使用環境で理論値が出ることはほとんどなく、実測値を前提で契約することがおすすめです。

インターネットの通信速度がどれくらいか確認する場合は、この「実測値」を元に判断しましょう。

実測値を調べられるサイト
ベストエフォート型サービスとは
  • ベストエフォート型サービスとはインターネット接続サービスの提供形態の1つです。
  • 通信速度の最大値を保証するものではなく、その時点で可能な最高速度でデータを提供するサービスです。
  • つまり、回線業者が「可能な限りの最善の努力(ベストエフォート)」をもってサービスを提供するという意味を持ちます。

光回線の速度の目安

では、実際に光回線でどれくらいの通信速度が出ていればインターネットを快適にできるのでしょうか?

用途別に快適に利用できる通信速度の目安は以下の通りです。

用途 下り速度 Ping値
Webサイト視聴 10Mbps以上 100~50ms以下
Instagram 10Mbps以上 100~50ms以下
YouTube(通常画質) 10Mbps以上 50~30ms以下
ZOOM 20Mbps以上 50~15ms以下
オンラインゲーム 35Mbps以上 30~15ms以下

一般的に、下りの通信速度が30Mbps程度あれば、快適に利用できることがわかります。

一方で、Ping値は用途によって求められる数値が異なります。

WebサイトやSNSの閲覧なら50ms程度でも問題なく快適に使えますが、オンラインゲームなど遅延が気になる場面では、さらに低い数値が求められます。

光回線の速度は?主なサービスの実測値まとめ

ここでは、光回線の実測値をまとめています。

どの回線が速いのか確認していきましょう。

今回は、実際に利用しているユーザーの回線速度がわかる速度測定サイト「みんそく」の結果を参考に通信速度をまとめました。

光回線の平均実測値は以下の通りです。

実測値 光回線
平均下り速度 388.82Mbps
平均上り速度 325.44Mbps
平均Ping値 19.36ms

光回線には、「光コラボ系の光回線」と「独自回線系の光回線」の2つがあります。この2つの光回線のそれぞれの実測値や違いについて解説します。

光コラボの光回線の速度

光コラボ系の主なサービスの実測値はこちらです。

サービス名 平均下り速度 平均上り速度 平均Ping値
ドコモ光 422.54Mbps 356.26Mbps 20.08ms
ソフトバンク光 440.19Mbps 357.2Mbps 18.34ms
楽天ひかり 305.47Mbps 230.88Mbps 19.66ms
OCN光 324.23Mbps 232.51Mbps 20.31ms
ビッグローブ光 400.03Mbps 317.4Mbps 16.91ms
カシモ光 (※1) (※1) (※1)

※引用:みんなのネット回線速度
(※1)みんなのネット回線速度で公開されましたら追加いたします。

光コラボ系のサービスとは、NTTが提供するフレッツ光を利用して光回線サービスを展開する光回線のサービスを提供する事業者のことを指します。

サービスを利用できる範囲が広いものの、エリアや時間帯によっては回線が混雑することによって通信速度が低下する可能性があります。

独自回線の光回線の速度

独自回線の主なサービスの実測値はこちらです。

サービス名 平均下り速度 平均上り速度 平均Ping値
NURO光 763.31Mbps 655.71Mbps 11.0ms
auひかり 618.74Mbps 582.35Mbps 15.91ms
eo(イオ)光 947.43Mbps 853.78Mbps 14.12ms

※引用:みんなのネット回線速度

独自回線の光回線とは、自社の回線を利用して通信サービスを提供する事業者を指します。

独自回線を利用しているため、光コラボの回線と比較すると通信速度が速く安定しているというメリットがあります。

ただし、対応エリアが限定的な点と光コラボと比較すると料金が少し割高な点はデメリットだと言えます。

光コラボと独自回線の速度の違い

改めて比較表で光コラボと独自回線系の光回線を比較していきましょう。

サービス名 平均下り速度 平均上り速度 平均Ping値
ドコモ光 422.54Mbps 356.26Mbps 20.08ms
ソフトバンク光 440.19Mbps 357.2Mbps 18.34ms
楽天ひかり 305.47Mbps 230.88Mbps 19.66ms
OCN光 324.23Mbps 232.51Mbps 20.31ms
ビッグローブ光 400.03Mbps 317.4Mbps 16.91ms
カシモ光 (※1) (※1) (※1)
平均 378.49Mbps 298.85Mbps 19.06ms

※引用:みんなのネット回線速度
(※1)みんなのネット回線速度で公開されましたら追加いたします。

サービス名 平均下り速度 平均上り速度 平均Ping値
NURO光 763.31Mbps 655.71Mbps 11.0ms
auひかり 618.74Mbps 582.35Mbps 15.91ms
eo(イオ)光 947.43Mbps 853.78Mbps 14.12ms
平均 776.49Mbps 697.28Mbps 13.67ms

※引用:みんなのネット回線速度

やはり、独自回線系の光回線の方が約400Mbpsほど速く、Ping値も小さいことがわかります。

速度のみを重視して光回線を契約する場合は、独自回線の光回線がおすすめだと言えます。

さらに詳しい光回線の分類

ここでは「光コラボ系の光回線」と「独自回線系の光回線」の2種類と解説しました。

しかし、実際には大きく以下の4つに分類されます。

光回線の種類 速度の特徴 利用可能地域の特徴
フレッツ光 1ギガと10ギガのプラン提供 全国47都道府県で利用可能
光コラボレーション フレッツ光と同等の速度提供 プロバイダ選択の自由度が高い
ダークファイバー系
(独自回線系)
高速かつ安定した回線速度 特定の地域限定で提供
電力会社系 高速で安定しており、新規参入も多い 地域限定で高速サービスを提供

光回線の速度を測ってみよう!

今、ご利用されている光回線やインターネット回線の速度は、USENのインターネット回線スピードテストを使うことで計測できます。

「計測開始」ボタンを押すだけで、自動的に通信速度を測定できます。

測定結果を、快適に使える速度の目安や光回線の実測値と比べることで、自分の回線が速いのか遅いのかがわかります。

もし目安や実測値と比べて速度が遅い場合は、本記事を参考にしながら、回線の見直しや乗り換えを検討するのも一つの方法です。

光回線の速度が遅い場合の原因や対策方法

光回線の速度が遅い原因とその対策方法について詳しく解説していきます。

光回線が遅くなる原因を理解して、快適にインターネットを利用しましょう。

ルーターや接続端末を再起動する

光回線の速度が遅いと感じる場合は、まず再起動を試してみましょう。

ルーターや接続しているスマホやPCを再起動することで速度が改善されることがあります。

この方法で改善しない場合は、次の改善方法を試してみてください。

ルーターの周波数帯を変更してみる

ルーターを再起動しても速度が遅い場合は、無線周波数帯域の変更を試してみましょう。

一般に「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類の周波数帯域を提供しており、それぞれ次のような特性を持っています。

周波数帯域 特徴
2.4GHz帯 ・対応デバイスが多い
・電波干渉を受けやすい
・広範囲まで届く
5GHz帯 ・高速通信が可能
・電波干渉を受けにくい
・障害物に弱い

受信する側のデバイスとルーターが5GHz帯に対応している場合は、周波数を切り替えて接続してみましょう。

ルーターを買い替える

光回線の速度が遅い要因の1つとして上げられるのがWi-Fiルーターの性能です。

Wi-Fiルーターの性能は規格によって決まります。Wi-Fiルーターの規格一覧は以下の通りです。

無線LAN規格 通信速度
(最大)
周波数帯
(Wi-Fi 6)
IEEE802.11ax
9.6Gbps 2.4GHz/5GHz帯
(Wi-Fi 5)
IEEE802.11ac
6.9Gbps 5GHz帯
(Wi-Fi 4)
IEEE802.11n
300Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
IEEE802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz帯

Wi-Fiルーターの性能が低いと、光回線の速度を活かしきれない場合があります。

例えば、光回線の速度よりもWi-Fiルーターの性能が低い場合はルーターの性能に足を引っ張られて本来の性能を出せません。

ルーターが古い場合や性能が低い場合は買い替えを検討しましょう。

光回線を乗り換える

賃貸アパートなどの集合住宅で光回線を利用する場合、通信速度が遅くなりやすいです。

1つの回線をすべての住人で利用していることになるので、回線が混雑して通信速度が遅くなる場合が多いです。

他の解決方法を試しても改善されない場合は、回線の乗り換えも検討しましょう。

こちらの記事では、自宅で快適に使えるおすすめのWiFiを紹介しています。

光回線はもちろん、ホームルーターやポケット型WiFiも取り上げているので、ライフスタイルや用途に合わせて、自分にぴったりのサービスを見つけてください。

IPv6接続に対応したプロバイダに乗り換える

また、IPv6に対応したインターネットサービスプロバイダ(ISP)への切り替えを検討することで、通信速度の遅さに対処できる場合があります。

特に、契約中のプランやルーターが最新の「IPv6」規格に未対応だと、速度が低下することが一般的です。

IPv6に対応したプロバイダを使用することで、ネットワークの混雑が原因で発生する速度低下を避け、インターネットの使用がよりスムーズになります。

IPv6を活用するためには、適合したプロバイダとルーターが必要です。契約しているインターネットプランを確認し、IPv6への対応状況を把握することから始めましょう。

LANケーブルの性能を上げる

LANケーブルには規格というものが存在します。

良い規格のLANケーブルであれば、より速い通信速度を見込めます。

LANケーブルの規格は以下の通りです。

ケーブル規格 最大通信速度 最大伝送距離
Cat3 10Mbps 100m
Cat5 100Mbps 100m
Cat5e 1Gbps 100m
Cat6 10Gbps (55mまで) 100m
Cat6a 10Gbps 100m
Cat7 10Gbps以上 100m
Cat7a 40Gbps (50mまで) 100m
Cat8 40Gbps 30m

例えば、Cat6とCat6aはより高速なネットワークに適しており、10Gbpsの速度を短距離でサポートします。

対してCat5のLANケーブルであれば、最大通信速度は100Mbpsしか対応していません。

そのため、いくら光回線の速度が速くても通信速度が遅くなってしまうのです。

LANケーブルを見直す際は、「Cat5e」以上の規格を検討しましょう。

光回線の速度まとめ

光回線の実測値の平均下り速度は400Mbps程度です。

ただし、光コラボと独自回線では速度に大きな違いがあり、実際には約400Mbpsほどの差が生じるケースもあることがわかっています。

主な光回線の速度は下記の通りです。

サービス名 平均下り速度 平均上り速度 平均Ping値
ドコモ光 422.54Mbps 356.26Mbps 20.08ms
ソフトバンク光 440.19Mbps 357.2Mbps 18.34ms
楽天ひかり 305.47Mbps 230.88Mbps 19.66ms
OCN光 324.23Mbps 232.51Mbps 20.31ms
ビッグローブ光 400.03Mbps 317.4Mbps 16.91ms
カシモ光 (※1) (※1) (※1)
平均 378.49Mbps 298.85Mbps 19.06ms

※引用:みんなのネット回線速度
(※1)みんなのネット回線速度で公開されましたら追加いたします。

サービス名 平均下り速度 平均上り速度 平均Ping値
NURO光 763.31Mbps 655.71Mbps 11.0ms
auひかり 618.74Mbps 582.35Mbps 15.91ms
eo(イオ)光 947.43Mbps 853.78Mbps 14.12ms
平均 776.49Mbps 697.28Mbps 13.67ms

※引用:みんなのネット回線速度

インターネット回線に速度を求める方は、独自回線の光回線がおすすめだと言えるでしょう。

また、光回線自体の速度だけでなくルーターやLANケーブル・建物なども速度に影響することがわかりました。

今回紹介した速度改善の方法で解決しない場合は、光回線の乗り換えも検討してみてください。

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