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いまお使いの回線の通信速度はだいたいどれくらいかご存知ですか? また、その通信速度は平均と比較して高いのでしょうか、低いのでしょうか?
このような質問をされて、すぐに答えられる方は少ないでしょう。光回線やWiFiなどの通信領域は「ベストエフォート値」「光コラボ」「bps」といった専門用語が多く、初心者には分かりづらいです。
しかし、インターネットの利用で重要なのはやはり通信回線速度。この記事では光回線の速度について詳しく解説しています。この記事を読めば、冒頭の質問の答えや通信速度が遅い場合の改善方法などが分かります。
まずはご利用中の回線の通信速度を知るところからはじめましょう。
まずは今使っている回線の速度を測ってみよう!
いまご利用されているインターネット回線の速度を測ってみましょう。
計測するには、USENのインターネット回線スピードテストを使ってみましょう。
「計測開始」ボタンを押せば自動で通信速度を計測してくれます。
ここで測って頂いた計測結果を基に、光回線の速度について解説していきます。
光回線の速度ってなに?必要な回線速度の目安は?
光回線の速度について解説する前に、速いかどうかを判断する基準や必要な通信回線速度の目安について理解していきましょう。
通信回線の速さを表す基準は主に以下のものがあります。
- bps
- Ping値
- 上り回線速度
- 下り回線速度
- 実測値
例えば、弊社で提供している「カシモ光」の通信速度は次のように表されます。
サービス名 | カシモ光 |
---|---|
上り速度 | 552.09Mbps |
下り速度 | 350.51Mbps |
Ping値 | 23.91ms |
この数値を見て「結局カシモ光の通信速度は速いのか」が理解できるよう、まずは1つずつ言葉の意味を解説します。
「bps」「Ping」ってなに?
上り速度や下り速度に使われている「bps」とは「ビット毎秒(bits per second)」の略で、1秒間に何ビットのデータをやりとりできるかを示しています。
簡単に言うと、「インターネットを通して1秒間にどれだけの情報を送ることができるか」ということになります。
そのため、bpsの値が大きいほど快適にインターネットの利用ができます。
- Kbps:1,000bps
- Mbps:1,000Kbps=1Mbps
- Gbps:1,000Mbps=1Gbps
対して「Ping値」とは通信の反応速度を表す数値で、操作の遅延時間のことを指します。
単位はmsで表し、数値が小さいほど反応速度が速く快適にインターネットを利用できます。
例えば、Ping値が小さいほどオンラインゲームやビデオ通話などのリアルタイム通信においてラグが発生しにくくなります。
一方で、Ping値が高くなるとWebページの読み込みが重くなったりオンラインゲームで反応が遅れる原因となります。
Ping値の目安
利用方法 | 問題なく利用できる値 | 快適に利用できる値 |
---|---|---|
Webサイトの閲覧 | 100ms以下 | 50ms以下 |
動画視聴 | 50ms以下 | 30ms以下 |
ZOOM | 50ms以下 | 15ms以下 |
オンラインゲーム | 30ms以下 | 15ms以下 |
オンラインゲームを快適にプレイしたい場合は、Ping値が30ms以下の光回線がおすすめです。
上り・下り通信速度ってなに?
上り速度 (アップロード速度)とは、デバイスからインターネットにデータを送信する速度のことを指します。この数値が高いほど、メールを送信したり写真や動画をアップする速度が速くなります。
対して下り速度 (ダウンロード速度)はデバイスがインターネットにアクセスできる速度のことを指します。Webサイトを開いたり、動画の再生・ファイルをダウンロードする際に重要な数値となります。
下りの速度が速いほどインターネットの表示速度が早くなり、動画の読み込み時間が短く高画質での視聴が可能となります。
つまり、上り速度下り速度が速いほど日々のネット利用がよりスムーズで快適になるのです。
理論値と実測値の違いは?
光回線の速度を確認する場合は、理論値(ベストエフォート値)よりも実測値を確認します。
理論値はネットワーク機器や通信規格が理想的な状況下で到達可能な最高のデータ転送速度です。
対して実測値は、実際の使用環境でのネットワーク通信速度を指します。
光回線はベストエフォート型のサービスであるため、実際の速度は使用環境に強く影響されます。
例えば、PCやルーターの性能や接続人数によっても通信速度は変わります。
つまり、実際の使用環境で理論値が出ることはほとんどなく、実測値を前提で契約することがおすすめです。
インターネットの通信速度がどれくらいか確認する場合は、この「実測値」を元に判断しましょう。
- みんなのネット回線速度「みんそく」
┗目当ての光回線速度がわかる
では実際にどれくらいの通信速度が出ていればインターネットを快適にできるのでしょうか?
ベストエフォート型サービスとは
ベストエフォート型サービスとはインターネット接続サービスの提供形態の1つです。
通信速度の最大値を保証するものではなく、その時点で可能な最高速度でデータを提供するサービスです。
つまり、回線業者が「可能な限りの最善の努力(ベストエフォート)」をもってサービスを提供するという意味を持ちます。
必要な通信速度の目安
用途別に快適に利用できる通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 下り速度 |
---|---|
Webサイト視聴 | 10Mbps |
10Mbps | |
YouTube(通常画質) | 10Mbps |
ZOOM | 20Mbps |
オンラインゲーム | 35Mbps |
基本的には、下りの通信速度で30Mbpsの速度が出ていれば快適に利用できることがわかります。
この指標を基に光回線の実測値を見ていきましょう。
光回線の速度は?主なサービスの実測値まとめ
光回線の実測値をまとめました。どの回線が速いのか確認していきましょう。
今回は、実際に利用しているユーザーの回線速度がわかる速度測定サイト「みんそく」の結果を参考に通信速度をまとめました。
サービス名 | 平均下り速度 | 平均上り速度 | 平均Ping値 |
---|---|---|---|
カシモ光 | 350.51Mbps | 552.09Mbps | 23.91ms |
ドコモ光 | 268.17Mbps | 286.9Mbps | 18.66ms |
ソフトバンク光 | 312.13Mbps | 341.79Mbps | 16.24ms |
NURO光 | 638.43Mbps | 619.89Mbps | 10.95ms |
auひかり | 510.6Mbps | 523.03Mbps | 14.51ms |
楽天ひかり | 206.4Mbps | 232.93Mbps | 18.42ms |
OCN光 | 253.57Mbps | 234.63Mbps | 18.62ms |
ビッグローブ光 | 242.78Mbps | 267.15Mbps | 17.51ms |
eo(イオ)光 | 757.93Mbps | 707.85Mbps | 14.41ms |
平均 | 393.57Mbps | 393.57Mbps | 117ms |
今回検証した光回線の下り平均速度は「398.75Mbps」と、どのような用途でも問題なく利用できることがわかります。
また、auひかりやNURO光・eo光などの独自回線を使った光回線ほど通信速度が速いことがわかりました。
光回線には、「光コラボ系の光回線」と「独自回線系の光回線」の2つがあります。この2つの光回線の違いとは何なのか見ていきましょう。
光コラボの光回線とは?
光コラボ系のサービスとは、NTTが提供するフレッツ光を利用して光回線サービスを展開する光回線のサービスを提供する事業者のことを指します。
サービスを利用できる範囲が広いものの、エリアや時間帯によっては回線が混雑することによって通信速度が低下する場合があります。
光コラボ系の主なサービスはこちらです。
- カシモ光
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- 楽天ひかり
独自回線の光回線とは?
自社の回線を利用して通信サービスを提供する事業者を指します。
即時回線を利用しているため、光コラボの回線と比較すると通信速度が速く安定しているというメリットがあります。
ただし、対応エリアが限定的な点と光コラボと比較すると料金が少し割高な点はデメリットだと言えます。
- NURO光
- eo光
- auひかり
更に詳しい光回線の分類
ここでは「光コラボ系の光回線」と「独自回線系の光回線」の2種類と解説しました。しかし、実際には大きく以下の4つに分類されます。
光回線の種類 | 速度の特徴 | 利用可能地域の特徴 |
---|---|---|
フレッツ光 | 1ギガと10ギガのプラン提供 | 全国47都道府県で利用可能 |
光コラボレーション | フレッツ光と同等の速度提供 | プロバイダ選択の自由度が高い |
ダークファイバー系 | 高速かつ安定した回線速度 | 特定の地域限定で提供 |
電力会社系 | 高速で安定しており、新規参入も多い | 地域限定で高速サービスを提供 |
光コラボと独自回線の速度の違い
改めて比較表で光コラボと独自回線系の光回線を比較していきましょう。
サービス名 | 平均下り速度 | 平均上り速度 | 平均Ping値 |
---|---|---|---|
光コラボ系光回線 | |||
カシモ光 | 350.51Mbps | 552.09Mbps | 23.91ms |
ドコモ光 | 268.17Mbps | 286.9Mbps | 18.66ms |
ソフトバンク光 | 312.13Mbps | 341.79Mbps | 16.24ms |
楽天ひかり | 206.4Mbps | 232.93Mbps | 18.42ms |
OCN光 | 253.57Mbps | 234.63Mbps | 18.62ms |
ビッグローブ光 | 242.78Mbps | 267.15Mbps | 17.51ms |
平均 | 272.03Mbps | 318.35Mbps | 18.87ms |
独自回線系光回線 | |||
NURO光 | 638.43Mbps | 619.89Mbps | 10.95ms |
auひかり | 510.6Mbps | 523.03Mbps | 14.51ms |
eo(イオ)光 | 757.93Mbps | 707.85Mbps | 14.41ms |
平均 | 635.65Mbps | 616.92Mbps | 13.29ms |
先程の表を回線別に分けるとこのようになりました。
やはり独自回線系の光回線の方が約400Mbpsほど速く、Ping値も小さいことがわかります。
速度のみを重視して光回線を契約する場合は、独自回線の光回線がおすすめだと言えます。
光回線の速度が遅い場合の原因や対策方法
光回線の速度が遅い原因とその対策方法について詳しく解説していきます。
光回線が遅くなる原因を理解して、快適にインターネットを利用しましょう。
ルーターや接続端末を再起動する
光回線の速度が遅いと感じる場合は、まず再起動を試してみましょう。
ルーターや接続しているスマホやPCを再起動することで速度が改善されることがあります。
この方法で改善しない場合は次の改善方法を試してみてください。
ルーターの周波数帯を変更してみる
ルーターを再起動しても速度が遅い場合は、無線周波数帯域の変更を試してみましょう。
一般に「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類の周波数帯域を提供しており、それぞれ次のような特性を持っています。
周波数帯域 | 特徴 |
---|---|
2.4GHz帯 | 対応デバイスが多い・電波干渉を受けやすい・広範囲まで届く |
5GHz帯 | 高速通信が可能・電波干渉を受けにくい・障害物に弱い |
受信する側のデバイスとルーターが5GHz帯に対応している場合は、周波数を変えて接続してみましょう。
Wi-Fiルーターの性能が低い
光回線の速度が遅い要因の1つとして上げられるのがWi-Fiルーターの性能です。
Wi-Fiルーターの性能は規格によって決まります。ルーターの規格の一覧は以下の通りです。
無線LAN規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 |
---|---|---|
(Wi-Fi 6)IEEE802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz帯 |
(Wi-Fi 5)IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
(Wi-Fi 4)IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
Wi-Fiルーターの性能が低い場合、光回線の速度を活かしきれない場合があります。
例えば、光回線の速度よりもWi-Fiルーターの性能が低い場合はルーターの性能に足を引っ張られて本来の性能を出せません。
ルーターが古い場合や性能が低い場合は買い替えを検討しましょう。
集合住宅であれば遅くなる可能性がある
賃貸アパートなどの集合住宅で光回線を利用する場合、通信速度が遅くなりやすいです。
1つの回線をすべての住人で利用していることになるので、回線が混雑して通信速度が遅くなる場合が多いです。
他の解決方法を試しても改善されない場合は、光回線の乗り換えも検討しましょう。
LANケーブルの性能を上げる
LANケーブルには規格というものが存在します。
良い規格のLANケーブルであれば、より速い通信速度を見込めます。
LANケーブルの規格は以下の通りです。
ケーブル規格 | 最大通信速度 | 最大伝送距離 |
---|---|---|
Cat3 | 10Mbps | 100m |
Cat5 | 100Mbps | 100m |
Cat5e | 1Gbps | 100m |
Cat6 | 10Gbps (55mまで) | 100m |
Cat6a | 10Gbps | 100m |
Cat7 | 10Gbps以上 | 100m |
Cat7a | 40Gbps (50mまで) | 100m |
Cat8 | 40Gbps | 30m |
例えば、Cat6とCat6aはより高速なネットワークに適しており、10Gbpsの速度を短距離でサポートします。
対してカテゴリ5のLANケーブルであれば、最大通信速度は100Mbpsしか対応していません。
そのため、いくら光回線の速度が速くても通信速度が遅くなってしまうのです。
LANケーブル見直しの際は、「カテゴリ5e」以上の規格を検討しましょう。
IPv6接続に対応したプロバイダに乗り換える
IPv6に対応したインターネットサービスプロバイダ(ISP)への切り替えを検討することで、通信速度の遅さに対処できる場合があります。
特に、契約中のプランやルーターが最新の「IPv6」規格に未対応だと、速度が低下することが一般的です。
IPv6に適応したプロバイダを使用することで、ネットワークの混雑が原因で発生する速度低下を避け、インターネットの使用がよりスムーズになります。
IPv6を活用するためには、適合したプロバイダとルーターが必要です。契約しているインターネットプランを確認し、IPv6への対応状況を把握することから始めましょう。
光回線の速度まとめ
主な光回線の速度はこちらの結果となりました。
サービス名 | 平均下り速度 | 平均上り速度 | 平均Ping値 |
---|---|---|---|
光コラボ系光回線 | |||
ドコモ光 | 268.17Mbps | 286.9Mbps | 18.66ms |
ソフトバンク光 | 312.13Mbps | 341.79Mbps | 16.24ms |
楽天ひかり | 206.4Mbps | 232.93Mbps | 18.42ms |
OCN光 | 253.57Mbps | 234.63Mbps | 18.62ms |
ビッグローブ光 | 242.78Mbps | 267.15Mbps | 17.51ms |
平均 | 256.61Mbps | 272.68Mbps | 17.89ms |
独自回線系光回線 | |||
NURO光 | 638.43Mbps | 619.89Mbps | 10.95ms |
auひかり | 510.6Mbps | 523.03Mbps | 14.51ms |
eo(イオ)光 | 757.93Mbps | 707.85Mbps | 14.41ms |
平均 | 635.65Mbps | 616.92Mbps | 13.29ms |
全体的な平均速度は下りで約400Mbpsでしたが、光コラボと独自回線によって約400Mbpsほど速度に差が出ることがわかりました。
インターネット回線に速度を求める方は、独自回線の光回線がおすすめだと言えるでしょう。
また、光回線自体の速度だけでなくルーターやLANケーブル・建物なども速度に影響することがわかりました。
今回紹介した速度改善の方法で解決しない場合は、光回線の乗り換えも検討してみてください。
乗り換えるならカシモ光がおすすめ!
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- 下り実測値:400~800Mbps
- Ping値:7.0ms~
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